2022.02.14 コラム&ブログ イタリアのバレンタインデーの意外な起源
Ciao!
皆さん、こんにちは!
さて、バレンタインデー、いかがお過ごしでしょうか?♡
先日のコラムでは、イタリアのバレンタインデーに何を渡すか、どう過ごすか、というのをご紹介しましたが、今回はこのバレンタインデーの起源について、お伝えできればと思います!
現在の恋人たちが楽しく過ごすバレンタインデーのイメージとはちょっと異なり、意外な起源かもしれませんが、二つの説をご紹介します。
バレンタインデーの起源は、諸説ありますが、まずその一つに古代ローマのお祭りである「ルペルカリア」が由来と言われています。
これは、2月13日から15日にかけて行われていた伝統的な子孫繁栄を祈願するお祭りです。
このお祭りでは、まず聖職者が神殿でヤギと犬をいけにえとしてお供えします。
その後、2人の若者が登場し、彼らの額には、いけにえのヤギの血で濡らしたナイフが当てられ、そしてその血はミルクに浸した羊の毛によって拭われます。
さらに、裸のこの男性二人に、いけにえとなった動物の皮を着せて、その皮でできた紐も持たせます。
彼等はその後、神殿の外で、妊娠や多産を望む女性たちをこの皮紐で叩いたというのです。その理由は、当時は流産や死産も多かった時代、神聖なこの皮で叩かれることで、健康的な出産や妊娠に導かれると信じられていたからです。
この古い儀式は、その後ローマ皇帝時代後半、キリスト教が定着してくると、禁止されました。
キリスト教以外のローマの神々を崇拝するお祭りは、当時のキリスト教の布教をさらに推し進めていくためには、排除しなければならないものだったのでしょう。
しかし、長らく続いたお祭りを排除する動きは民衆も良しとしません。
そのため、このお祭りとキリスト教的なイベントも織り交ぜつつ「男女を結びつけ、普遍的な愛の祭り」として残していったようです。
そして、もう一つの説。
ローマ帝国皇帝のクラウディウス2世は、妻がいると士気が下がってしまうという理由から、兵士の結婚を禁じていました。
しかし、それをひそかに結婚させていた司教がいました。それが、キリスト教司教だった聖バレンティヌスです。
後にこれが明らかとなり、この聖バレンティヌスは捕らえられてしまいます。
そして、ルペルカリア祭のいけにえとして、2月14日に処刑されたと言われています。
恋人たちの想いを尊重し、殉職とも言える死を遂げた聖バレンティヌス。
このことから「恋人たちの聖人」と考えられるようになり、2月14日は恋人たちの日、バレンタインデーとなったと言われています。
いかがでしたでしょうか?
色々な説がありますが、今日のバレンタインデーに至るには、様々な歴史があるのだなぁと感じますね。
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