2022.04.15 コラム 留学体験談②~短期語学留学から声楽に活かせたこと~
Ciao!
前回のコラムで、1ヶ月の短期留学で学べたことについて、イタリア語学習の観点でお話しました。
今回は、短期語学留学の経験から声楽の勉強に活かせたことについてお話します!
音楽大学のご関係者、ご卒業の方はご存知だと思いますが、声楽を学ぶ学生は、大学の授業で外国語としてイタリア語、フランス語、ドイツ語などを学びます。
私は1年生の時からイタリア語の授業を選択し、その後フランス語、ドイツ語も勉強しましたが、4年間を通して一番力を入れて勉強したのはイタリア語でした。
イタリア語を選んだのは、様々な作品を聴いたり、演奏したりする中で、イタリア語の音の響きの美しさに魅力を感じ、イタリア語を深く理解した上で演奏ができるようになりたいと思ったのが、一番の理由です。
1ヶ月間のイタリア語学留学を経て、声楽に活きたと感じることは次の3つです。
- 歌う際のイタリア語の発音が良くなった
- 言葉を大切に歌えるようになった
- 文化や作品に対する理解が深まった
それぞれ詳しくご説明します。
①歌う際のイタリア語の発音が良くなった
帰国後、大学での声楽のレッスンで先生から、イタリア語の発音が綺麗になったと言ってもらえました。留学中には声楽のレッスンを受講したわけではないのですが、毎日イタリア語しか聞かない、話さないという環境に身を置いた結果、声楽の演奏にもいい影響があって嬉しかったです。
②言葉を大切に歌う意識をつかむことができた
それまでも、歌詞全体や単語の意味を考えながら歌おうと心がけてはいましたが、実際に、イタリア語を「生きた言葉」として感じてきた経験から、歌詞を発する時に、言葉の持つ意味や重さをより理解し、言葉に感情を乗せて歌うという意識を、以前よりも持てるようになったと感じます。
③文化や作品に対する理解が深まった
私は街の落ち着いた雰囲気に魅力を感じてトスカーナ地方のアレッツォという街に滞在しましたが、週末を利用してヴェネツィアやフィレンツェなどにも足を運んでみました。数々の芸術作品が生まれ、また作品の舞台となった街を訪れることで、作品に対する理解が深まったと感じました。また、帰国後に演奏をする際にも、自分の目で見て、肌で感じてきたイタリアの街を思い出すことで、演奏の際の自分の中の引き出しが増えたような感覚になりました。
もちろん、こうしたことは長期で滞在するとよりしっかりと身体に染みついていき、演奏に活きてくる場面も増えるかと思いますが、私にとっては1ヶ月という短期間でも、得られたことはとても多かったです!
私は語学留学を経験し、イタリア語により興味を持つようになったので、大学卒業後は、大学院に進むことを決め、イタリアの声楽作品の研究に取り組みました。
短期留学の経験がその後の興味関心や進路選択のきっかけとなり、目標ができたことで帰国後の大学生活も充実しました。
あの時勇気を出して留学をしてよかったと心から思っています!
留学に興味はあるけれど、長期での留学が難しくためらっている方や、
将来的に長期留学を考えているけれど心配なことがたくさんあるという方など、
まずは現地の生活の雰囲気を知るために一度短期で滞在されるのもオススメです。
イタリア留学を経験したスタッフが、皆様の留学をサポートさせていただきますので、ご興味のある方はぜひアドマーニにご相談ください!
スタッフ留学体験談①~短期留学で学べたこと~
https://www.adomani-italia.com/blog/column/staff-taikendan-1/
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