2020.02.03 コラム バレンタインデーはイタリアが起源?!悲しみの物語とは…
Ciao!Come state?
いよいよバレンタインデーがやってきますね!
さまざまな場所で開催されているバレンタインフェアには毎年心躍ります♪
日本人が大好きなバレンタインデーですが、その由来を皆さんご存知ですか?
「バレンタイン」は司祭の名前
3世紀にローマ皇帝の迫害下で殉教したキリスト教の司祭、
「ウァレンティヌス(=バレンタイン)」がバレンタインの由来だと言われています。
ローマ帝国時代、国は兵士が結婚することを禁止していました。
というのも、家族がいると故郷が気になり、出兵を拒む兵士が増えると考えられていたのです。
そんな中、この政策に反したのがバレンタイン司祭です。
バレンタイン司祭は結婚を禁止され悲しむ兵士たちを憐れみ、
こっそりと兵士たちを結婚させていました。
まさに愛の使者・・・。
しかし、掟を破っていたことが皇帝の耳に入ってしまい、
兵士を結婚させないようバレンタイン司祭に命令します。
それでも命令に反し兵士たちの結婚を推奨し続けたため、
ついにバレンタイン司祭は投獄され、死刑を宣告されてしまいます。
その殉教日こそが、2月14日なのです。
なぜ2月14日が選ばれたのか?
処刑日である2月14日にも、
古代ローマ時代に行われていたとあるお祭りとの深い繋がりがあります。
当時イタリアでは家庭と結婚の女神・ユノの祝日である2月14日の翌日、
2月15日に「ルペルカリア祭」というお祭りが行われていました。
この時代、若い男性と女性は別々に生活しており、
ルペカリア祭は男性と女性が出合う唯一のイベントでした。
(今でいう街コンのようなイメージですね。)
ルペルカリア祭では、祭りの前日に若い女性達が札に自分の名前を書き、桶の中に入れます。
そして祭り当日に男たちは桶から札を引いて、札に書かれた女性と引いた男性は、
その祭りの間パートナーとして一緒に過ごします。
本来は祭りの間だけのパートナーでしたが、多くの男女がそのまま恋に落ち結婚に至っており、ルペルカリア祭はまさに男女の愛を繋ぐお祭りだったのです。
そしてバレンタイン司祭の処刑の日はあえてこの愛の祭り・ルペルカリア祭の前日である2月14日に選ばれ、祭りの生贄として捧げられたのです。
その後バレンタインはこの伝説によって守護聖人となり、2月14日は祝日となりました。
恋人の日にはきっとロマンティックな起源があるのかと思いきや、
人々の愛を応援した司祭の処刑日という、悲しい物語があったのですね。。。
ちなみに、現代のイタリアのバレンタインでは男性から女性へプレゼントを贈るのが主流となっています。
恋人同士で気軽に贈り物をしあったり食事を楽しんだりして、各々がバレンタイン文化を楽しみます。
悲しい背景がありましたが、今では世界中で楽しまれているバレンタインデー。
みなさんも感謝の気持ちをこめて、愛する人にプレゼントをしてみてはいかがでしょうか。
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