2023.08.25 コラム 夕方?それとも夜?
皆さんこんにちは!Buongiorno a tutti!
今日はアドマーニスタッフがイタリア滞在中に出会った、思ってもみなかった文化の違いを一つご紹介させて頂きます。
イタリアに少し慣れてきたころ、私は通っていた語学学校で参加する授業の時間帯を変更するため、職員の方に相談していました。
それまでは午前の授業に通っていましたが、19時~22時などの夜間コースがないかと聞くために“夜の・夜間の”を意味する“notturno”という単語を使用して質問しました。
“Avete qualche corso notturno?”(何か夜間のコースはありますか?)
すると職員の方はきょとんとして、何か私がおかしなことでも言ったかのよう。言いたいことを伝えようと、例えば19時から始まる授業とか…と話したところ
“Ah volevi dire i corsi di sera!!”(ああ、夕方のコースの事を言いたかったんだね!)
とすっきりした様子。どういうことかと尋ねてみると、イタリア語では夜間というと日本語で言うところの深夜というような印象を受けるようです。なので夜間コース“corso notturno”だと夜11時~0時以降に始まる授業というイメージになるそうです。これはきょとんとして当然ですね(笑)
イタリアは夏だと20時でもまだ明るいので、その辺りの感覚から“夕方”という時間帯が日本人の思うそれよりかなり長いのかもしれません!
この“夕方”と“夜”の表現の違いは至る所に現れています。例えば、19時から始まるホームパーティに参加したとします。一緒に参加した友人と「昨日の“夜”は楽しかったね~」なんて私たちは話しますが、ここでもイタリア語で“ieri notte(昨日の夜)”ということはまずありません。”ieri sera(昨日の夕方)“というのが正しい表現なんです。
そういわれてみると、挨拶一つとっても日本語だと夕方以降は“こんばんは”で“晩”という夜をイメージさせる言葉が入っているのに対し、イタリア語では“Buonasera(こんばんは)”で単語の後半に”sera”という夕方を意味する単語が入っていますね。“sera”の部分を変えて夜を意味する”notte”にすると“Buonanotte”となり、これは”おやすみ“の意味になるので夜寝る時間帯まではずっと夕方ということなのでしょう。
たった一つの表現から文化や言語の違いが出てきて、その違いがそれぞれの文化・言語の中で一貫性を持っている。“大変興味深いなぁ”としみじみ感じた日でございました。
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