2020.11.05 コラム スイートピーの原産地は…
春の花、スイートピー。
ピンクや白、紫のフリルの花びらが可愛らしい花ですね。
ひらひらと蝶が飛び立つような様子から、「門出」の花言葉を持つこのお花、
4~5月に花を咲かせるには、9~11月頃に種をまくのがいいと説明にあったので、つい先日手に入れた種で鉢植えにチャレンジしてみることにしました。
さらに、種の入った袋に書いてある説明を読んでみると、スイートピーの原産地に、シチリア島、と書いてあるのを発見!
知らずにイタリア関連のものを手にして嬉しくなったので、この花について少し調べてみました。
花情報
学名:Lathyrus odoratus
科・属名:マメ科・レンリソウ属
英名:Sweet pea(甘いエンドウ豆)
和名:麝香(じゃこう)連理草(れんりそう)
原産地:シチリア島
開花期:4~6月
花の色:白・ピンク・紫・ブルー・イエローなど
特徴・育て方
スイートピーを育てるときは、日当たり、風通し、水はけのよい環境で。
寒さにはやや弱いので、冬場に霜が降りる場所は避けましょう。
スイートピーはツル性の植物なので、フェンスやネット、トレリス、ガーデンアーチなどが設置できる場所がおススメ。
ガーデンアーチを使って育てれば、庭を立体的に演出でき、グレードアップすること間違いなし!
ドライフラワースワッグやポプリで、その姿や芳香を長く味わうのも楽しいでしょう。
イタリア語では、 pisello odoroso(ピセッロ・オドローソ)。
学名・英名と同じく「香りのよいエンドウ豆」ということで、花が咲き終わると、サヤエンドウそっくりの種ができるそうです。
ただし!毒があるので、甘い香りとエンドウ豆の見た目につられて食べないでくださいね!
歴史
1650年頃、神父のフランシス・クパニFrancis Cupaniがシチリア島で発見。その後、1699年にはイギリスに送られ、花の改良が始まり、園芸植物として発展したそうです。スイートピーの品種改良に大きく貢献した、イギリスのヘンリー・エックフォードHenry Eckfordは、スイートピーの父とよばれています。
日本には、江戸時代終わり頃に入って来たのではないかと言われています。
現在、日本一のスイートピー栽培面積・出荷量・保有品種数を誇るのは宮崎県。原産地のシチリア島と似た温暖な気候がその要因といえそうです。
花言葉
スイートピーの花言葉には、「門出」・「優しい思い出」・「私を忘れないで」などの意味があります。
また、花の色によってもいくつか花言葉がつけられているようです。
白:「ほのかな喜び」
黄色:「分別」「判断力」
ピンク:「繊細」「優美」
紫:「永遠の喜び」
あれ、「赤いスイートピー」はないの?と思いますよね。
松田聖子さんのヒット曲、『赤いスイートピー』がヒットした当時、赤い品種は実在しなかったとか。
品種改良の末に2006年に誕生したといわれていたり、1800年代には既にあったとの説もあったり、真偽は定かではありませんが、色とりどりのスイートピーが、贈り物の花束や、お家のお庭を華やかに彩ってくれることには間違いありません。
以上、ちょこっと花情報でした。
来年の4~5月に、開花のご報告ができるよう頑張って育てます!
さて、アドマーニからは10月も11月もたくさんのお客さまがイタリアへ出発しています。
新型コロナでイタリアに限らず全世界が困った状況ではありますが、「イタリアに行きたい!」と夢・目標を持って留学の決意をされたみなさんの留学が、今後の素晴らしい門出となりますように。
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