2022.09.02 コラム 話題のイタリア製ピアノ ファツィオリについて
Ciao!
皆さんこんにちは!
先日のコラムで、ピアノの歴史についてご紹介しましたが、
今回は、近年話題のイタリア製ピアノについてお話しします♪
【前回のコラム】ピアノの歴史
https://www.adomani-italia.com/blog/column/history-of-piano/
ピアノメーカーと言えば皆さん、何が思い浮かびますか?
日本が誇る「YAMAHA」に「KAWAI」、アメリカの「スタインウェイ」はあまりにも有名ですね。
ではイタリアのピアノはというと…?
「ファツィオリ FAZIOLI」
昨年2021年10月の第18回ショパン国際ピアノコンクールをきっかけに、話題になったイタリア製ピアノなんですが、皆さまご存知でしたでしょうか??
ファツィオリは、北イタリアのサチーレという街に本社を置く、1981年創業の会社です。
社長のパオロ・ファツィオリ氏も自らピアニストであり、自身の演奏の経験や、周囲のピアニストらの様子から、もっと楽に豊かな音が鳴らせるような楽器を作りたいという想いをもって、ピアノの製作にあたっているとのこと。
ファツィオリは新しい会社でありながら、早くも2010年からショパン国際ピアノコンクールの公式ピアノに認定され、世界的に高い評価を受けています。
昨年のショパン・ピアノコンクールで使用されたピアノは、スタインウェイ、ヤマハ、カワイ、ファツィオリの4メーカーによる計5台。
コンクール出場者は、事前に、1人15分という限られた時間の中で、本番で演奏するピアノを選ぶそうですが、ファツィオリのピアノは、1位、3位、5位の上位入賞者らに選ばれました。
伝統が重んじられることの多いクラシック音楽業界。その中でこのような新しいメーカーのピアノが世界的コンクールで使用されるのは快挙とも言えます。
同じ「ピアノ」という楽器でも、メーカーによって音の響きや大きさ、鍵盤のタッチなど細かな違いがあるもの。
ファツィオリのピアノの特徴は、”明るい音色”、“派手さ”、“艶やかさ”などといった言葉で表現されることがあります。日本のコンサートホールにも、ファツィオリのピアノが設置されているところがいくつかありますので、コンサートに足を運び、その音色を堪能してみてはいかがでしょうか。
今後のファツィオリ社や、イタリアピアノ産業のさらなる躍進が楽しみですね。
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