2015.12.20 コラム&ブログ 名前の前に定冠詞??
Ciao a tutti!!!
お久しぶりです~。
日本は暖冬と言われておりますが、思った以上に寒さを痛感しております。
そしてもう年末。2015年も終わろうとしております….
そして今年もブログがなかなか更新ができなかったことを後悔。
ネタはいっぱいあるはずなのですがねー。
来年はもっと更新したいです!!
今回はイタリア語の定冠詞について。
イタリア語をやっていらっしゃる方はご存知だと思うのですが
イタリア語って、名詞の前にいちいち定冠詞と呼ばれるものがつきます。
日本語の文法にないもんで、これがまた面倒なんですねぇ。
慣れるしかないと、イタリア語学習者はおそらく自分にそう言い聞かせてなんとか使っているかとは思います。
イタリア語をまったく勉強されたことがない方に、おもいっきりざっくり説明しちゃいますと、
英語で言うtheのようなものなんです(ざっくり過ぎましたね)
それが、名詞が男性形、女性形なのか、単数形か複数形か、にもよって
いちいち定冠詞を変えているという、なんともやっかいで憎々しい定冠詞(私はいまだに好きになれません~)
例えば、女性形単数名詞 casa(家)だったら、la casa
男性形単数名詞 libro(本)だったら、il libro
と定冠詞がつくわけなんですね。
そして先日、わが社アドマーニのスタッフでランチをしている際に、
北イタリアに留学をしていた2名のスタッフ、そして南イタリアで留学をしていた私で、
相変わらずイタリアマニアックトークで盛り上がっていたところ
ふいに
「いやーどうしてかプーリアでは人の名前にも定冠詞つけちゃうんですよね~。
Sandraという名前なら、la Sandraみたいに。みんな使っているから私もうっかり使っちゃうんですよね。
本当は名前に定冠詞つけないじゃないですか。南っぽくってなんか恥ずかしい~♡」
なんてぽろっと話をしたところ、
「えーーーーー!!」と、
ミラノが第二の故郷と豪語する、すでにアクセントも完璧ミラネーゼのアドマーニのスタッフが絶叫。
イタリア語の一般的な文法では、人の名前には定冠詞はつけないことになっているんです。
ところが彼、
「ミラノにいた時、まわりの若い友達達、名前に定冠詞をつけていたんで、僕も本当によく使うようになっちゃってて。
南もなんですねー!びっくりですよ!」と衝撃の事実が発覚。
なんと北イタリアでも人の名前に定冠詞をつけちゃうなんて!
もう一人、シエナが第二の故郷と豪語するスタッフの方はポカーン。
「シエナやフィレンツェでは定冠詞を人の名前になんてつけません!」と。
地方によって異なるのでしょうか?
そして調べちゃいましたー。
こんなページを発見!
イタリア全土の各州の方々が、
「トスカーナは女性の名前につけるね。」
とか
「トリノはつけないね、絶対」
などなど、報告し合ってたり、議論になっているのがかなり笑えちゃいます。
すぐに議論をし始めるイタリア人(笑)
ちなみに私がイタリア語を学んだプーリアの方はやはり「つけるね」と書き込みがありました。ですよね~。
ローマは使わないなどなど、各州によってどうやら全く異なる様子。
おおお面白いっ!
私はKanaですので、la Kanaとなってしまうこの違和感たっぷりで
プーリアだけかと思っていたこの名前の前に定冠詞。
今度北イタリアに行った際は、是非la Kanaが聞けるのか、ちょっと楽しみであったりします。
でもお気を付けください!
イタリア語の正しい文法では名前に定冠詞はつけませんよー。
なので間違っても、現地の人が話しているからと、名前に定冠詞はつけないでくださいね!
外国人は正しいイタリア語を話すように心がけましょう★
それでは良いNataleをお過ごしください!(写真はサレルノのクリスマスのイルミネーションです)
A presto!(Spero!)
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