
2025.08.01 コラム サルバトーレは「トト」~あだ名から始まるコミュニケーション
突然ですが、みなさん『ニュー・シネマ・パラダイス』という映画をご存じですか? もう40年近く前の作品ですが、とても有名なので、イタリア好きに限らず多くの人が一度は観たことがあるのではないでしょうか。
かく言う私も、この映画が昔から大好きです(お話は元より、音楽も素敵なんですよね~)!
この映画の主人公の少年の名前はサルバトーレ(Salvatore)。でも、作中では彼のことを「トト(Totò)」と呼んでいますよね。あの「トト!」という響きが、少年の雰囲気にぴったりで印象に残った方も多いはず。
実はこの「トト」は、彼だけの特別なあだ名ではありません。「サルバトーレ」という名前の人に使われる定番のニックネームなんです。
日本でも「ひさこさん」が「チャコちゃん」と呼ばれたりしますよね? 音が直接つながっていなくても、なんとなく定着して親しまれているかわいいあだ名、そんなあだ名で呼び合えば距離もぐーっと近くなりますよね。
イタリアの名前には、音が変化したり縮まったりしてできた、親しみたっぷりのニックネームがたくさんあります。いくつかご紹介しますね:
Giuseppe (ジュゼッペ) | → | Peppe / Peppino (ペッペ / ペッピーノ) |
Giovanni (ジョヴァンニ) | → | Nanni / Vanni (ナンニ / ヴァンニ) |
Maria (マリア) | → | Mariuccia / Marietta (マリウッチャ / マリエッタ) |
Giuseppina (ジュゼッピーナ) | → | Pina (ピーナ) |
などなど!響きがやさしくて、特に子どもや家族、親しい友人同士で使われることが多いです。
こうしたニックネーム(イタリア語ではsopra nome(ソプラノーメ)と言います)は、あくまでカジュアルな関係で使われるもの。初対面の人やビジネスシーンでは必ず本名で呼ぶのがマナーです。その点は日本と共通していますね。名刺交換して自己紹介をした瞬間に「マリウッチャですね!」なんて呼んだらギョッとしてしまうので要注意です(呼ばないか…)
とはいえ、楽しい友人関係の場で「家族や友達からはなんて呼ばれてるの?」などと聞いてみると、あだ名をきっかけで心の距離がぐっと近づくかもしれません。
「なんて呼ぶ?」とか、「〇〇って呼んでね!」など、上手にコミュニケーションに利用してみると良いかもしれません♪
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