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2021.08.05 コラム アリタリア(Alitalia)航空について ~前編 波乱万丈なアリタリアの歴史~

Ciao!
皆さん、こんにちは!

夏の空を見上げると、雲一つない青空に、一筋の飛行機雲の白が映えて、綺麗に見えることがありますよね!
そんな時は、あの飛行機どこに行くのかなー。。イタリアだったりして…!?とつい想像してしまいます。

この飛行機、“イタリアの航空会社”といえば、どこを真っ先に思い浮かべますか??
緑・白・赤がイメージカラーの…
アリタリア航空!
という方が多いのではないかなと思います!


(こちらは、弊社に飾っているアリタリア航空の置物!)

アリタリアの歴史は長く、今から約74年前、1947年9月16日に設立されました。
社名の『アリタリア(Alitalia)』というのは、イタリア語で”翼”を意味する”アリ(ali)“と、”イタリア(Italia)“を掛け合わせて名づけられたそうです。

緑・白・赤があしらわれたアリタリアの航空機。
この機体を見ると、自分がイタリアに行く時には、「いよいよイタリアに行けるんだー!」と想いが先走り、つい心だけすでにイタリアに行ってしまったり。。(笑)
空港で見かけるだけでも、これから搭乗する人達はイタリアのどの都市を楽しむのかなー?と、その街を想像するだけでも胸が躍ってしまいます!
このお馴染みのイタリア国旗のカラーリングと社名の頭文字である「A」を尾翼に重ねるようにデザインされた機体が登場したのは、1969年。
その後、デザインは数回に渡りマイナーチェンジが行われてきました。

アリタリア航空は、世界的な航空連合「スカイチーム」のメンバーなのですが、このスカイチームは現在、アリタリア航空以外に、エールフランス航空、エア・ヨーロッパ、アエロフロート・ロシア航空、タロム航空、KLMオランダ航空、チェコ航空、サウディア、ミドル・イースト航空、ケニア航空、中国東方航空、厦門航空、大韓航空、チャイナエアライン、ベトナム航空、ガルーダ・インドネシア航空、デルタ航空、アエロメヒコ航空、アルゼンチン航空の19社が加盟しています。

ちなみに!
イタリアを代表する航空会社ということもあり、ローマ教皇のイタリア国外への移動の多くは、アリタリア航空の特別チャーター便が使われているようです。

さて、アリタリア航空の歴史は長い、と冒頭に書きましたが、この歩みは決して平坦なものではありませんでした。
また、今現在もその困難の渦中にいると言えるかもしれません…。

アメリカ同時多発テロが起こった2001年、これ以降アリタリアの経営状況は著しく悪化していきました。
経営再建を試みるものの、なかなか状況は好転していかず、最終的にイタリア政府が株式の約49%を保有するという形を取りました。
ただ、労働組合の抵抗等もあり、リストラが進まず、その他の問題も解決しないまま、赤字も改善しませんでした。
アリタリアはこの後、買収の渦と労働組合の反発によって、混乱の時期を迎えていくことになります。

2007年12月には、同じスカイチームのエールフランス‐KLMがアリタリア買収に乗り出しました。
ここで競争相手としてルフトハンザドイツ航空の事実上の傘下にあるエアワンも買収に名乗りを上げます。
結果的には、アリタリア航空の役員会は、エールフランス-KLMに売却先の優先交渉権を与え、イタリア経済・財務省も、政府所有の株式の売却について、エールフランス‐KLMと独占交渉することを決定しました。

これで、状況が落ち着いたように思われたのですが…
2008年3月。
アリタリア航空は、一度はエールフランス-KLMの買収案を受け入れたにも関わらず、労働組合の反発によって交渉が難航、さらに、ここから政府の発言、アリタリア本社の経営審議会が全く反対の方向性を示し、結局エールフランス‐KLMの買収は白紙に戻ることとなりました。

その後、イタリア政府がアリタリアの事業内容の見直しに着手。
航空事業と清算が必要な事業を精査し、収益の見込める部分を航空事業会社に引き継ぐ、という方法を進めていったのです。
2008年8月、アリタリア航空は会社更生手続きを取り、新会社として航空事業を再スタートするに至りました。
そして、その後2009年1月、アリタリアは完全民営化され、「アリタリア-イタリア航空会社」に社名が変更されました。

しかし!(まだ続きます><)
その後も赤字脱却の波に乗れず、一難去って、また一難…。
資金を集めるという点でも色々な話が、出ては消えを繰り返している中、2014年2月、エティハド航空が出資するのではという話が濃厚になってきました。
最終的にエティハドがアリタリアの株式の49%を取得し、実質的にエティハドの傘下に入ることとなりました。
ちなみに、元フェラーリの会長、ルカ・ディ・モンテゼーモロがアリタリアの会長に就任し、この時アリタリアの機体にあったグリーンラインがなくなり、「Alitalia」ロゴが下側へ移動し、デザインが新しくなりました。

エティハド傘下となった後、状況が改善するかと期待が高まりました。
が!2017年には再度経営危機が訪れます。。。
ここまでの歴史でも労働組合や従業員からの反発がありましたが、この時にも社員数削減・給料カットなどを含めた経営改革案が出されていたものの、従業員がその案の採用を拒否。その結果、事実上倒産する形になってしまいました。
労働組合の力強し。。

2019年に入り、スポンサーに名乗りを挙げた会社もあったものの、多くの要因で結局最終的なスポンサーが決定しない状況が続いていました。
ただ、この2019年末はまさに、現在も続く新型コロナウイルスが世界的に広がりを見せ始めた頃。
アリタリアも例外ではなく、各国の閉鎖や渡航制限により、業績は急激に落ち込みました。

そして、現在に至るのですが、アリタリア航空はついに、“完全国有化”される方向になったのです。
機体数や人員の削減はもちろんイタリア政府の改革案には盛り込まれる予定で、スカイチームも脱退すると予想されています。
この案に対して、また労働組合からの反発が予想されますが、国が主導権を握っていることやコロナの状況もあり、今後どのようになっていくのか、だれにも予想が出来ないというところです。

ただ、いずれにしても、イタリアの航空会社といえば、“アリタリア”と真っ先にイメージされる航空会社であることは間違いありませんので、今後も私たちを”Italia”へと連れて行ってくれる“ali”であってくれることを願っています。

次回のコラムは、アリタリアの制服についてお伝えします!

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