2022.06.23 コラム 音楽用語でイタリア語
Ciao!
皆さんこんにちは!
突然ですが皆さん、音楽用語といえばどんな言葉が思い浮かびますか??
フォルテ、ピアノ、アレグロ、カンタービレ…
ピアノや楽器を習った経験がある方はもちろん、そうでない方でも学校の音楽の授業や、テレビなど日常生活の中でも見聞きしたりしたものがいくつかあるのではないでしょうか。
音楽を専門的に学ばれている方ならもっとたくさん深い表現までご存知だと思いますが、
実はこれらの音楽用語は、全てイタリア語なんです!
どうして音楽用語の多くがイタリア語なのかというと、それには次のような経緯があります。
西洋音楽が確立された中世からルネサンス期の間、当時の作曲家や演奏家の活躍の場は教会でした。
教会トップの教皇庁がローマにあったため、教会音楽の歌詞や演奏用語のほとんどにイタリア語が使われていたのです。
その後17世紀に、音楽を楽譜に書き残す方法、“記譜法”が現在の形で定着したのですが、現在の記譜法が確立されたのもイタリアでした。
また、当時イタリアは西洋音楽自体の中心地でもあり、すぐれたイタリア出身の音楽家がヨーロッパ各国の貴族の屋敷や教会で活躍し、イタリア音楽が記譜法とともにヨーロッパ中に広まったというわけです。
そして、現在では西洋音楽は日本も含め世界中で演奏されるようになりましたが、
今でもイタリアの言葉が使われているなんて、素晴らしいですよね!!
音楽用語に詳しい方もそうでない方も、せっかくなので楽譜に書いてある記号からイタリア語を覚えてみましょう!
強弱
- フォルテ(forte):強く
- フォルテッシモ(fortissimo):とても強く
- ピアノ(piano):弱く
- ピアニッシモ(pianissimo):とても弱く
- クレッシェンド(crescendo):次第に大きく
- ディミヌエンド(diminuendo):次第に弱く
速さ
- アンダンテ(andante):歩くような速さで
- アレグロ(allegro):速く
- モデラート(moderato):控えめな速さで
- リタルダンド(ritardando):次第に遅く
- アテンポ(a tempo):もとの速さで
奏法
- スタッカート(staccato):音と音の間を切って演奏
表現
- カンタービレ(cantabile):歌うように
- マルカート(marcato):はっきりと
- エスプレッシーヴォ(espressivo):表情豊かに
音楽学校に通っていらした方には学生の頃に習った懐かしい用語も多いのではないでしょうか♪(ちょっと簡単すぎますか??)
ここで豆知識!
こちらの記号は、「フェルマータ(fermata):十分に延ばす(延長記号)」
ですが!
フェルマータはイタリア語で、バスなどの停留所を表す言葉でもあります!
(音楽用語でのフェルマータは、イタリアではcoronaと言うことが多いそうです!)
他にも楽譜には「こういう風に演奏してね」という指示がイタリア語で書いてあります。
- mano destra(右手で)
- poco a poco crescend(少しずつ大きく)
- con amore(愛情を持って)
これなら音符を読んだり演奏はできなくても、楽譜の中のイタリア語で曲の雰囲気を楽しむことができるかもしれません!
イタリア語と音楽、それぞれ勉強している中で新しい発見ができそうですね♪
アドマーニでは、音楽留学のご相談も受け付けております!
ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
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