2021.04.13 コラム イタリアでガラス工芸
Buongiorno!
イタリアのガラス工芸といえば、ヴェネツィアングラス。
色とりどりのグラスやお皿、フラワーベースや置物などなど、見ているだけでもなんだか素敵な気分にさせてくれるものばかり。
今日はそんなイタリアが誇るガラス工芸について、ガラスの歴史とともにその技法を見ていきましょう。
ガラスの歴史は古く、紀元前4500万年にも遡ります。
一番古いのはメソポタミアか、エジプトか、これはいまだ結論が出ていないようですが、いずれにせよガラスは貴重なものとして、一部の限られた人だけのものだったようです。
紀元前1世紀頃には、「吹きガラス」の技法がシリアで発明され、これがガラスの歴史にとって一大センセーショナル。
シリアからエジプト、メソポタミアなどへと広まっていったこの技法を、当時この辺りを支配していたローマ帝国が取り入れ、ローマンガラスとして製造を開始。贅沢品だったガラスが一気に普段使いの器として広まりました。
シャボン玉のように棒の先につけたガラスを膨らませて作る、体験教室でもよくある制作方法ですね。
ローマ帝国から広まったガラス製造技術の発展は、ヨーロッパ、アジア、と巡り巡って再びイタリアへ。
12世紀から14世紀にかけて、東西交易の中心地として栄えたヴェネツィア共和国で、ヴェネツィアングラスが生まれました。
色ガラス、エナメル彩色、レースグラスなど、美しい装飾と高度なガラス工芸技術が織りなす贅沢品。
ヴェネツィアは、海外へこの技術が流出しないように、ムラーノ島に職人たちを集めたといいます。
このムラーノ島ある、有名なガラスメーカーの一つに「モレッティ」という会社があります。
この会社が作るガラスでできた製品がこちら。
何色かのガラスを重ね、最後に細く引き伸ばしてできたガラスの棒、
細かく刻めば断面には花の模様が入った小さなガラスビーズの出来上がり。
金太郎飴のような感じです。
このガラス棒のこと、およびそれを使ってできるガラス製品を
「ミッレフィオーリ(Millefiori)」と呼びます。
イタリア語直訳の通り、「千の花」。綺麗ですね。
インターネットで得た情報からの推測ですが、ミッレフィオーリを使って模様を作る感じは、アイロンビーズに似ているのかなと思います。
制作風景を少し見てみましたが、「なんでこんなことができるんだろう?」とため息しか出てきませんでした。
日本のガラス体験教室で、吹きガラスやトンボ玉にチャレンジしましたが、難しすぎてどれだけの練習をすれば一人でできるようになるんだろうか…と、先生(職人)のすごさを実感したのを思い出しました。
「職人技」
そんな風に簡単に言ってしまいがちですが、何においても一つの物を極めるというのはすごいことです。
そんなガラス制作、なんとガラス工芸の本場イタリアでもできてしまいます!
アドマーニのオススメは、『Istituto Venezia』
こちらは水の都ヴェネツィアにある語学学校なのですが、短期は1週間~長期は1年間まで、イタリアンガラス制作を体験/習得してみたいという人にガラス工房を紹介してくれる学校です!
イタリアでオリジナルのグラスやアクセサリーなんかを作ってみるのはいかがでしょう?
職人さんたちに質問をするならイタリア語はマスト。工房レッスンを始める前に、語学レッスンはしっかり受講してイタリア語を身に付けましょう!
どちらがいいかな?どちらかしかないのかな?と迷った時は、アドマーニにご相談ください!
上記以外の方法でも、一人ひとりのご希望にぴったりのプランをご提案します。
イタリアならではの経験をプラスした、オリジナルの留学をしてみませんか?
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