
2025.09.12 コラム イタリアとミツバチ ― 小さな働き者が守る自然と食文化
Buongiorno a tutti! Come state?
みなさんこんにちは!お元気ですか?
イタリアといえば、ワイン、オリーブオイル、チーズといった豊かな食文化が思い浮かびますが、その背景には、自然の循環を支える小さな立役者――ミツバチの存在が欠かせません。
今回はそんなミツバチのお話。
ミツバチの役割
ミツバチは花粉を運ぶことで受粉を助け、作物や果物の実りに大きく関わっています。そして、花のほうも、長い時間をかけて「ミツバチに花粉を運んでもらいやすい形」へと進化してきました。(生命の神秘ですね…)
イタリアはワイン用のブドウやオリーブの産地として知られていますが、その実りを支えているのもミツバチの働きのお陰なのです。もしミツバチがいなくなってしまったら、多くのイタリア食材が大きな影響を受けると言われています。
環境問題とミツバチ
実際のところ、近年世界的にミツバチが減少しており、イタリアも例外ではありません。
それは農薬や気候変動の影響といわれますが、そんな中で、エコ農業やオーガニック養蜂を取り入れる農家が増えてきていて、環境と食文化を守ろうとする動きが広がっています。
さらに都市部では、屋上でミツバチを育てる「アーバンビーキーピング(Urban beekeeping)」も始まっていて、ローマやミラノの街中でとれるハチミツが人気を集めています!。
イタリアの都会の真ん中で採れたハチミツを味わうなんて、ちょっとワクワクしませんか?
ハチは恐いですが、ハチがいなくなると人間も危ないということを是非みなさんも心に留めていただければと思います!
【最後に…】イタリア各地のハチミツ
イタリアは地域ごとに多様な花が咲き、ハチミツの種類も豊富です!一部をご紹介します。
アカシア蜂蜜(Miele d’Acacia) | 北部で多く採れる、透明でクセの少ないハチミツ。紅茶やヨーグルトに最適。 |
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栗の蜂蜜(Miele di Castagno) | 苦みとコクがあり、チーズや肉料理と相性抜群。 |
オレンジの蜂蜜(Miele d’Arancio) | シチリアや南イタリアで採れる、柑橘系の爽やかな香り。 |
これらはイタリアの「DOP(原産地名称保護)」や「IGP(地理的表示保護)」の認証を受けることもあり、ワインやチーズ同様に“テロワール”を感じられる食材です。
イタリア留学中に是非”違い”を楽しんでみてくださいね~♪
それでは次のコラムまでアドマーニ!
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