2026.03.06 コラム 手は口ほどにモノを言う?ミラノ・コルティナ開会式で話題のイタリアンジェスチャー
Buongiorno a tutti! みなさんこんにちは!
まだかまだかと心待ちにしていたミラノ・コルティナ冬季オリンピックも、開幕したと思ったらあっという間に閉幕してしまいました。オリンピックロスに陥っている方も多いのではないでしょうか。
それにしても、日本の選手もイタリアの選手も本当に素晴らしい活躍でしたね。両国とも、冬季大会で過去最多のメダル数を記録したそうです。
各選手たちの活躍や成績について語りたいのはもちろんですが、今日は開会式で話題となった“あの演出”について。
そう!「イタリアンジェスチャー」です。
舞台に登場したのは、コメディアンで俳優のBrenda Lodigianiさん。
大勢での華やかなダンスや歌唱が続く中、たった一人で3分間演じきった姿がとても印象的でした。
言葉がなくても伝わる、あの独特の手の動き。
実はあれ、誇張ではなく、イタリアでは本当に日常的に使われているものなのです。
イタリアに少しでも滞在すれば当たり前のように目にしますし、イタリア語学校ではジェスチャーまで教えてくれることもあります。

例えば、車の運転中。古い道やロータリーが多く、路面駐車が基本のイタリア都市部では、運転もなかなか大胆です。
そんなとき、ふと対向車のドライバーを見ると、ジェスチャーひとつで気持ちが一瞬で伝わってきます。
「早く行ってくれ!」
「何しているんだ!」
まさに“手で会話”しているような光景です。
それにしても、なぜイタリアではこれほどまでにジェスチャーが使われるようになったのでしょうか。
実は、イタリアは1861年に統一国家となった国。それ以前は都市国家の集合体でした。フィレンツェ、ヴェネツィア、ナポリ……それぞれが独自の文化と言葉を持ち、隣町同士でも通じないことがあるほど方言が強かったのです。
20世紀に入って標準イタリア語が広まりましたが、現代でも地方ごとの方言は健在です。
そこで活躍したのが「身振り手振り」。
ジェスチャーは、方言の壁を越えて意味を伝える“共通言語”のような役割を果たしてきたと言われています。
さらに、感情表現が豊かな国民性も関係しているでしょう。嬉しいときは大げさに喜び、怒るときははっきりと主張し、美味しいときは全身で「最高!」と表す。
より豊かに気持ちを伝えるために、ジェスチャーは自然と発達していったのかもしれません。

開会式でジェスチャーが取り上げられたのは、教科書に載るような芸術や歴史だけではない、日常そのものがイタリア文化なのだと世界に示す演出だったのではないでしょうか。
言葉が違っても、手の動きなら伝わる。
3分間のパフォーマンスには、イタリアらしいユーモアと自信がたっぷり詰まっているように感じました。
イタリア語を学習中の皆さんは、ぜひジェスチャーも覚えてみてください。きっと現地で役に立ちますよ!
そして次はいよいよパラリンピック。
日本とイタリアの選手たちは、どんな活躍を見せてくれるでしょうか。楽しみですね。がんばれ選手たち!
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