2025.12.05 コラム 石が踊る街 ~南イタリア、レッチェ~
皆様は「レッチェ」という街をご存じでしょうか。イタリア南部のプーリア州に位置し、美しいバロック建築で知られる街です。
朝のレッチェは、光が柔らかく、白い石の街並みに太陽が跳ね返って、どこまでも明るい気配が広がっていきます。
初めて私がレッチェに降り立ったのは、夏の日差しが眩しいばかりの8月、夏真っ盛りの頃でした。
カフェから漂うエスプレッソの香り、新聞を読みながらゆっくり過ごす地元の人たち…
城壁に囲まれた小さくも豪華絢爛な街並みを見ながら、石畳を歩いて角を曲がった瞬間、思わず足が止まってしまいました。
目の前に現れたのは、サンタ・クローチェ聖堂。まるで彫刻が建物になったような。天使や果物、動物たちが壁いっぱいに踊っていて、石なのにまるで生きているみたいでした。
あの瞬間、「驚きすぎると言葉が出ない」という意味を初めて体感した気がしました。

お昼過ぎになると、街はふっと静かになります。お店は次々と閉まり、通りからだんだんと人が消えて行って…。それがレッチェのリズム、シエスタがまだまだ残っているのです。
日陰に腰かけて風を感じていると、“何もしない時間”が、いちばん贅沢に思えてくるんですよね。
夕方には再び街が賑わい始め、人々がバールに集まって笑い声が響きはじめます。ここからが夏の南イタリア、レッチェの本領発揮!
焼きたてほかほかのパスティチョットを、広場にいる全員が手にしている光景には驚きです。焼いても焼いても列が出来るんだから、すごい!
パスティチョット(Pasticiotto)というのは、食感としてはタルト?でももう少ししっとりしているかな?パイやクッキーではない!笑…という生地にカスタードクリームや、アマレーナというチェリーをリコッタチーズと混ぜたクリームが中に入っている焼き菓子。
レッチェの伝統菓子なので、ぜひご賞味を…!

日が沈むころ、レッチェの白い石灰岩「ピエトラ・レッチェーゼ(レッチェの石の意)」はオレンジ色に輝き始め、広場はもう座るところがないくらいの賑わいよう。
Aperitivoもいいけど、レッチェでは「カフェ・レッチェーゼ」を飲んでもらいたい!
氷とアーモンドミルク(シロップ)が入ったグラスに熱々のエスプレッソを入れる、飲み物です。あま~いシロップとエスプレッソがなんとも言えない絶妙な相性で、一度飲んだら病みつきに…。

私はプーリアの海では絶対にカフェ・レッチェーゼを頼みます!
おうちでも出来るイタリアの味、ぜひ試していただきたい。
他にもレッチェについてはお伝えしたいことが盛りだくさん!
次回へ、としましょう~
A presto!
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