2026.07.16 コラム
味わってみたい!魚介の「ごった煮」
リヴォルノのCacciucco(カッチュッコ)
Ciao a tutti! みなさんこんにちは!
突然ですが、「カッチュッコ」って知っていますか?

ティレニア海に面した港町・リヴォルノに伝わる郷土料理で、一言でいえば、まさに「魚介のごった煮」。
いろいろな魚介をトマトやハーブと一緒に煮込み、パンを敷いたお皿にたっぷり盛り付けていただきます。
カッチュッコってどういう意味?
カッチュッコって、なんだか聞き慣れない名前ですよね。イタリア語では Cacciucco と書きます。
名前の由来にはいくつか説がありますが、有力なのが、トルコ語の küçük(キュチュク) が語源になったというもの。「小さいもの」「小魚」を意味する言葉だそうです。
昔、地中海交易で栄えたリヴォルノには、オスマン帝国やギリシャ、ユダヤ系の商人など、さまざまな人々が行き交っていました。
そんな国際色豊かな港町だからこそ、外国の言葉が料理の名前として残ったのかもしれません。
それから現地ではこんな風にも言われています。
「Cacciuccoには“c”が5つある。だから魚介も最低5種類は入れるべし!」
もちろん厳密なルールではありませんが、「とにかくいろいろ入れて、ぐつぐつ煮込む!」というのがこの料理の基本のようです。

カッチュッコの物語
カッチュッコには、こんなエピソードが伝えられています。
海で働く父親を亡くした子どもたちに、港の漁師たちが自分たちの魚を少しずつ分けてあげました。
小魚やタコ、貝などを持ち帰った子どもたちのために、母親がそれらをひとつの鍋で煮込み、家にあったトマトやハーブで味付けをし、固くなったパンにかけて食べさせた。
……それがカッチュッコの始まりだったというのです。
このお話が実話かどうかはわかりませんが、この一皿が、貧しさをアイデアでご馳走に変えて誕生した一品であることは確かです。
五つの”C”といい、どこか人生を楽しもうというユーモアと大らかさを感じる一皿ですね!!
機会があったらぜひ食べてみてください!
【おまけ】Flickrで見つけたカッチュッコ!
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